こんにちは。
今回は印刷を頼む際、必ず目にするオフセット印刷とオンデマンド印刷の違いについてです。
なるべく簡単に説明していきたいと思います!
(本記事で使用する写真は、すべて運営会社であるタムラ印刷のものを使用しております。)
この記事では、印刷物発注者の方に向けて、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いを学んでいただくことを目的としています。
この記事で学んだ知識を生かし、発注のシーンで迷わず選択できるようになってもらえたらと思います。
目次
オフセット印刷とは、オフセット印刷機械を使用して行う印刷方式となります。
インク(インキ)が版につき、紙に印刷されるのですが、インク(インキ)の流れにオフセットと呼ばれる由縁があります。
インキが版からブランケットにいったん転写され(オフ)、ブランケット(ゴム)から紙に印刷される。(セット)
以上の原理から、オフセット印刷と呼ばれます。
オンデマンド印刷は名前こそ違いますが、原理はレーザープリンターと同じです。
家庭用のレーザープリンターより、綺麗に印刷できるレーザープリンターとイメージして頂ければOKです。
必要な時に必要なだけ印刷できます!という意味合いよりオンデマンド印刷と名付けられています。
原理自体は難しい内容となっていますが、オンデマンド印刷は版を必要しないということ点です。
(1)枚数の多い印刷においては割安となる
(2)印刷の品質が安定する
枚数の少ない印刷においては割高となる
オフセット印刷の場合、印刷するスピードがオンデマンド印刷より断然早いことが大きな特徴です。
そのため枚数の多い印刷となると、オンデマンド印刷よりもリードタイムが短くなり、オフセット印刷にコストの面でメリットがあります。
例:A4チラシ500枚以上など
これは機械的な特徴としか説明がつきませんが、事実です。
同じデザインのものを第1刷、第2刷、第3刷…と繰り返しても、データ・印刷場所・印刷機械を変更しない限り、仕上がりの色味がブレることはありません。
オフセット印刷では、・印刷に版を必要とすること、・印刷を安定させるための予備紙が必要という要素により、初期コストが一定値で必要になります。
そのため、枚数の少ない印刷においてはオンデマンド印刷と比較して割高となります。
オフセット印刷で説明した逆説になりますが、説明します。
枚数の少ない印刷においては割安となる
(1)枚数の多い印刷においては割高となる
(2)印刷の品質が安定しにくい
オンデマンド印刷の場合、版を必要としないため、印刷にかかるための初期コストが小さいです。
そのため枚数の少ない印刷においてはオフセット印刷と比較してコストの面でメリットがあります。
例:名刺100枚、A4チラシ100枚など
オンデマンド印刷は・オフセット印刷と比較して印刷のスピードが遅い、・ランニングコストが大きいことにより、枚数が多い印刷においては、オフセット印刷と比較して割高となります。
オンデマンド印刷機は、印刷物の仕上がりの色味が、温度・湿度の影響を受けることで毎度ばらつく傾向にあります。
よって、同じ印刷会社に増刷をオーダーしても、色味が違った仕上がりで納品される可能性があるでしょう。
また、オンデマンド印刷で印刷した印刷物はテカるので、用紙の風味が出にくいこともあります。
今回の記事は以上になります。
印刷発注者の方でネット印刷を活用される方は、オフセット印刷・オンデマンド印刷という言葉はよく目にすると思います。
今回の記事で、その意味合いを理解いただけたなら嬉しい限りです。
ではまた。