こんにちは。
今回は紙の目の見分け方をまとめていきたいと思います。
この記事は印刷に携わる人、特に初心者の人へ向けて、紙の目を見分ける方法について紹介します。この記事を読んで、紙の目を見分けるスキルを習得していただくことを目的としています。
目次
紙には”目”と呼ばれる繊維の向き(方向)があります。
この紙の目によって、商品の仕上がりや印刷および製本作業効率が左右されます。
紙の目は、横目(Y目)および縦目(T目)とよばれる2つの種類があります。
横目とは、紙の短辺に対して、平行に繊維が流れているものを指します。
縦目とは、紙の長辺に対して、平行に繊維が流れているものを指します。
紙の目は、印刷物によって使い分けがなされています。
紙の目の選択を誤ってしまうと、仕上がりが悪くなったり、生産効率が下がったりすることにつながりますので、注意が必要です。
下の図に印刷物別の紙の目について示します。
紙の目について紹介してきましたが、次に紙の目を確認する方法についてご紹介します。
在庫として保管していた紙の目が分からなくなった時に参考にしていただけたら嬉しいです。
厚紙の場合、折れやすさが顕著にみられるので、折って確かめる方法があります。
キレイに折れた方向がその紙の目ということになります。
薄紙の場合、折ることではわかりづらいので水に浸すという方法があります。
紙の上下または左右どの組み合わせの辺が反るかで、目の方向が判断できます。
反り上がる辺に平行=紙の目
紙の目を適切に選択することは、作業効率や品質にとって大切な要因です。
また印刷する際にも重要な要素となります。(ファンナウト現象など)
それぞれを加味した上で最適な目を選択していきましょう。
ではまた。