株式会社タムラ印刷について

フォントにまつわるお話

vol.2でユニバーサルデザインについてお話しました。そして、後半部分にあたるUDフォントのお話をする前に、フォントについてお話したいと思います。語りだしたら、長くなってしまいますが…。

文字は自分以外の他者に、直接メッセージを伝えるツールですが、
この、デザインをする上でかかせないフォント。
そもそもフォントってなんだろう?デザイン現場で当たり前に飛び交っている用語なので、いざ、フォントって何?と聞かれるとパッと答えられないってゆーね。。
文字??…(笑)

フォントとは、
“同じサイズ、書体デザインの同じ活字のひとそろい”のことをいいますが、現在では、画面に表示したり、紙面に印刷したりするためにコンピューター上で利用できるようにしたものを「フォント」と呼ぶそうです。

そして書体とは、
“字体を統一的にデザインした文字のスタイル”です。混同してまいそうですが、少し意味合いが違いますね。


書体の基本的な形の代表例として、日本語では“ゴシック体”明朝体”。欧文では“セリフ体”と“サンセリフ体”って感じです。デザインする上でこれらの書体を使い分けることで、メッセージだけでなくその雰囲気や世界観をより表現することができます。私はフォントが大好きです。

4月10日は「フォントの日」だそうで、今回のアイキャッチは「ヒグミン」というフォントを使わせていただきました。使いどころが本当に限られてきますが、インパクトを出したい時に使えそうですね。こちらはAdobeのパッケージを購入していれば、Adobeフォントから利用できます。
イラストも実は字形に収録されていて、使うだけで世界観を一気に表現してくれる優れもの。

ちなみにvol.3のアイキャッチでは、自身がマウスを使って直線と曲線を駆使して作ってみました。
なかなかこんな風にしたいって思って、ピタッと来るフォントって案外ないもんで、ここに曲線欲しいとかもう少し直線に…ってなると作るしかないですよね。

ただこれ、単調だからデザインもそんなに時間はかからなかったですが、フォントを作るとなると相当な労力を要します。欧文だとアルファベットのみですが、日本語となると常用漢字が加わります。
さらに、同じ漢字でも旧漢字とか人名漢字とかも加わります。

それら一つ一つを作成し、横に並べた時にどうなるか、検証、修正を何度も繰り返し作られていく訳です。途方に暮れます。だから、こんな手間暇かかるものを作っている人たちって、本当にすごいですよね!

学生時代に書体をレタリングする、という授業がありました。正方形に格子状の線をひき、そこに自分の好きな書体を鉛筆で模写していいく作業です。楽しかったですが、たった4~5の数文字だけです。。(汗)

フォントってそもそもどうやって生まれてるんだろう…。デザインしない人からすれば全部同じに見えるかもしれません。が、日々作られ、日々、進化していってるんです!

フォント会社で有名なのが「モリサワ」ですが、その他にも、「フォントワークス」「タイプバンク」、また個人でも販売してたりします。購入元を見てみると以外にも沢山でてくるので、新たな発見がありますよ。

最近知ったのですが、外国の方が和文フォントを作ってたりするんです。逆輸入です。

だから、よくよく見てみると文字組みや形状が日本人だったらありえない斬新な表現だったりして、なんとも興味深いです。

Eiko Font↓
https://www.behance.net/gallery/121194223/Eiko-Free-Font
尖り方がすんごい(笑)そして和文フォントでありつつ、極端に使える漢字が少ないのですwww

そして最後にもう一つ。
「Void_chords」さんの”LIES&TIES”という楽曲のMVを紹介します。こちらは、グラフィックデザイナーは有馬トモユキさん、モーションデザイナーはUDONさんのコラボによるLyricVideoです。一見シンプルなデザインですが、
どこかレトロな雰囲気が漂いつつも、動き方がとても心地良い。このクールな感じが格好いいです。曲にもとてもマッチしています。

是非興味がある方は観てみてください。

最近LyricVideoが増えましたよね。Adoさんとか。

こうしてみると、昔に比べ、フォントがより身近に感じますね。では!

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