こんにちは。
近年、副業としてグラフィックデザインに挑戦される方が増えてきているように思います。
その中でクライアントから、印刷まで手配して欲しいと望まれるケースもあるのではないでしょうか?
こういった要望に自信を持って応えるためには、印刷に関する知識は必須だと考えております。
この記事では、上記のようなグラフィックデザイナー初心者の方に向けて、印刷物はどのような流れで仕上がるのか?
についてご紹介していきたいと思います。
初心者デザイナーさんに印刷の工程を理解していただき、クライアントから印刷手配まで依頼されても、不安なく引き受けられるようになってほしいと願ってこの記事を書きます。
ぜひ最後まで読んでいただければと思います!
目次
印刷物は主に3つの工程で仕上がります。
・印刷データを作るプリプレス工程
・印刷を行うプレス工程
・製本から納品までのポストプレス工程
図説すると以下のイメージです。
プリプレスと呼ばれるこの工程は、実際に印刷する前工程です。
チラシ制作のケースを想定すると、企画 → デザイン → データ入稿 → 製版(下版)※ までの工程となります。
※製版:印刷用の版を作成すること(製版会社or印刷会社が担う)
参考までに弊社におけるプリプレスで行われる実際の作業は以下のようになります。
想定:チラシ作成
①営業がお客様とチラシの内容について打ち合わせ、落書き程度のラフ案を作成
②ラフ案をもとにデザイナーが、Adobe Photoshop・illustrator・indesign等のソフトを駆使してデザインを作り上げる
③お客様との校正を重ね、最終デザインを完成させる。
④完成デザインを面付けし、刷版機にて製版する。
プレス(印刷)工程へ続く…となります。
次にプレス(印刷)工程です。
この工程は、実際に紙に印刷していきます。
紙に印刷する場合、大半はオフセット印刷およびオンデマンド印刷になります。
オフセット印刷およびオンデマンド印刷の違いにつきましては以下の記事をご参考にしてみて下さい。
ここでは、弊社のオフセット印刷を参考にプレス工程を説明したいと思います。
大まかには、以下のような工程となります。
①下版された版の傷を確認
②インキの準備(インキを印刷機械にセットする)
③紙の準備(紙積み)
④試し刷り(色の安定性の確認)
⑤本刷り
タムラ印刷ではどの工程も人の手で行います。
インキを印刷機械にセットする作業や紙積みなど、一見簡単そうに見えますが、
相当な技術が必要です。無論、色の微調整は相当高度な技術です。
近年、コンピューターによる数値管理が進んできていますが、最後は人の目で調整することが多々あるのが現状です。
ここで印刷会社の実力が試されるといっても過言ではありません。
ここまでが、プレス工程となります。
次は最後のポストプレス工程です。
仕上げはポストプレス工程です。
製本と呼ばれる工程からお客様への納品までがこの工程となります。
製本にはたくさんの加工方法があります。
本であれば、①断裁→②丁合→③無線綴じ→④仕上げ断裁
※丁合とは、ページの順番に並べること
※無線綴じとは本の表紙と中身を糊で引っ付けること
チラシであれば、断裁のみ
二つ折パンフレットであれば①断裁→②折加工
など、印刷物によって様々です。使用する機械も違います。
また、製本作業以外にも、テープ貼りや封入封緘・発送仕分けなど手作業が必要な内職もポストプレス工程にあります。
発送のための荷作りもこの工程です。
以上で印刷の基本は終わりです。いかがでしたでしょうか?
印刷物はプリプレスで印刷データができ、プレス工程で印刷され、プリプレス工程で製本から納品されます。
大まかには以上のような流れですが、どんな印刷物を作るかでデザインも違えば紙も違います。インキも多くの種類から選ぶこともあり、製本方法も様々です。印刷会社は多くありますが、それぞれに得手不得手があります。
タムラ印刷では、すべての工程を一気通貫でできる設備とスタッフの技術力があります。
ゆえに早くて安く柔軟性が高く、実際に多くの一般のお客様はもちろんのこと、同業者様・広告代理店様とお付き合いをさせていただいております!
印刷物のお困りごとはお気軽にご相談ください。