株式会社タムラ印刷について

上質紙・コート紙・マットコート紙について

タムたくです。今回は印刷物でよく用いられる、上質紙・コート紙・マットコート紙についてです。

本記事は、「印刷したいものがあるんだけど、用紙の種類がわからない」という悩みを持つ印刷物の発注者の方のための記事です。この記事を読むと、印刷物の発注の際、紙の種類に迷わないようになります。

上質紙・コート紙・マットコート紙はよく目にすると思います。

いきなり見ても、違いが分からず戸惑うこともあるでしょう。

主に用途によって使い分けます。最適な用紙を選択できるようにしましょう。

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上質紙・コート紙・マットコート紙の特徴

特徴を下の図にまとめてみました。

上質紙・コート紙・マットコート紙の特徴

言葉で表すと以下のようになります。

  • 上質紙:光沢(ツヤ)はない。発色はハッキリしない。ペンで記入しやすい。
  • コート紙:光沢がある。発色がいい。ペンで記入はしにくい。
  • マットコート紙:上質紙より光沢はあるがコート紙ほどはない。ペンで記入はしにくい。

用紙の選択はシンプルに光沢が必要か、筆記は必要かで使い分けるといいでしょう。

上質紙について

上質紙について深掘りしていきます。

上質紙とは

上質紙とは?をWikiより抜粋しました。

上質紙(じょうしつし)は、化学パルプ配合率が100%の洋紙を指す。主に印刷用に使用される紙で、非塗工印刷用紙の上級印刷紙に分類される。「WOODFREE PAPER」とも言う。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E8%B3%AA%E7%B4%99

要するに、紙自体に何もコーティングされていなくて、パルプ(繊維のようなもの)が剥き出しとなった紙です。

コピー用紙や画用紙のような質感です。

上質紙の特徴

以下に、上質紙の特徴をより詳細に示します。

  • 表面に凹凸があり、インキが沈みやすい(滲む・くすむ・黒ずむなどと表現されます)
  • 比較的丈夫で、腰が強い(パルプの配合率が大きいため)
  • 筆記性に優れる

上質紙で印刷される印刷物

  • 書籍の中身ページ(光沢がないの反射がなく、文字が読みやすいとされています)
  • ノート、メモ帳、便箋、伝票など
  • 私製ハガキ、DM(後にプリンターで宛名印字しやすいためです)
  • 印鑑・スタンプを押しやすい

読ますもの、書くもの、後から印字したりするもの、は上質紙が無難です。

コート紙について

次はコート紙についてです。

コートってなに?

コート紙とは?をWikiより抜粋しました。

塗工紙(とこうし。英語:coated paper)は、表面に塗料を塗布し、美感や平滑さを高めた。主に印刷に用いられ、経済産業省の「生産動態統計分類」では印刷用塗工紙に分類される。非塗工紙と比べ、光沢があり、インクののりがよく、着色効果が高いため、高級な印刷物に適する。紙の片面を塗工する場合と、両面を塗工する場合があり、印刷用では両面に塗工するのが一般的である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%97%E5%B7%A5%E7%B4%99

要するにコーティングした紙で、ツルツルでテカテカしています。

コート紙の特徴

コート紙には以下の特徴があります。

  • 光沢があるので、発色がいい(色が鮮やかに印刷される)
  • ペンで筆記はしにくい
  • スタンプなどを押すのには不向き(なかなかインクが乾きません)

コート紙で印刷される印刷物

  • チラシ
  • ポスター
  • カタログやパンフレット

仕上がりの見栄えがいいため、商品や風景など写真の入る広告物にはよく用いられます。

マットコート紙

マットコート紙ってなに?

マットコート紙について説明します。

マットコート紙は、コート紙同様、表面に塗料がコーティングされていますが、圧力を小さく調整して塗料をコーティングした紙です。

言葉だけではイメージがつきませんが、上質紙とコート紙の中間の意味合いです。

マットコート紙の特徴

マットコート紙は以下の特徴があります。

  • 発色がよく光沢が抑えられた用紙
  • しっとりとした手触り

チラシ・パンフレット・カタログ印刷のケースの場合、光沢が抑えられている分、写真の主張という観点ではコート紙より目立たないのですが、目に優しいとも受け取られます。

この優しさを好んで使用する方も多いです。

マットコート紙で印刷されるもの

  • パンフレット
  • チラシ

用途はコート紙とおおよそ似ています。

しかし、光沢が抑えられており、目に優しい印象が持たれているため写真と文字が入るパンフレットによく使用されています。

また手触りがしっとりしており、高級感が感じられるため名刺にも多く見られます。

また僕の肌感ですが、最近の流行りとして

派手・よく目立つ・インパクトが大きい < シンプル・落ち着いた・ナチュラルな雰囲気

ですので、ショップカードやDMなど販促物でもよく使われている印象です。

印字はしにくいので、DMに使う際は注意

上質紙・コート紙・マットコート紙のコストについて

最後にコストです。

上質紙 < コート紙 < マットコート紙

という関係をよく目にします。

僕は実際用紙を仕入れることもありますが、経験的から見てもこのような傾向にあると思います。

最後に

今回は以上になります。用途と好みで最適な用紙が選択できたら嬉しい限りです。

ではまた!

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