リンゴの色が赤いのは当たり前ですか?
…皆さん急にこんな当たり前の質問してきてなんなんだと思う方が圧倒的に多いと思います。(笑)
ですが、一度立ち止まって考えてみて欲しいと思います!
自分の住んでいる場所を見渡すと様々な色で溢れかえっています。
自己表現のために、目印のために。
周りを見渡してみて、自分の目に飛び込んだものには何色が使われていますか?
例えば、郵便ポスト。郵便局のポストは全て赤で統一されています。
なので、知らない土地感であったとしても、色や形で判断して利用することができます。
また、見たことのあるポストがあるだけで安心感を覚えたりすることもあるでしょう。
では、日本以外の国のポストは何色でしょうか?
アメリカ⋯青
ドイツ・フランス・スイス⋯黄色
イタリア⋯赤
中国⋯深緑
チェコ・ベトナム⋯オレンジ
ポストは「赤色」が当たり前だと思っていました。
しかし、初期の日本のポストは「黒色」でした。驚きですよね。
デザインには歴史や文化が非常に深く関わっていて、時代とともに変化していく。ということです。
日本の赤色には解りやすくするため、という意味があり、
アメリカはもともと赤でしたが、消防の非常用ボックスと混在させないために青色に変わったという風にいわれています。
そして色のもつイメージも、国によって様々なのです。
「白」には純白・清潔・神聖などのイメージから結婚式のウェディングドレスやタキシードなんかに使われていますが、
中国ではそれが縁起の悪いものになります。また、ベトナムでは死を連想させるものに変わります。
「赤」は日本では日の丸にも使われ、象徴的な色です。ただし韓国ではタブーです。弔いを連想させてしまう色だからです。
最後にもうひとつ、「緑」は自然で落ち着く色だったりしますが、中国では卑しい色になり、欧米の方では不気味なものになります。日本は表現の自由な国なので、何を身につけても大きな問題になりませんが、国によっては危険な場合もありますので、文化の違いにはかなり気をつけたいところです。
デザインを広く見てもらう為にあらゆる方向から見ないといけないのです。
…それで、話は冒頭に戻りますが、リンゴの赤色は当たり前でしょうか?
欧米ではグリーンが主流なんです。そういえばってそうかなって思いましたか?
ちなみに6月に咲く紫陽花は日本では雨が多く、土壌が酸性であるため青紫色になりますが、
ヨーロッパではアルカリ性のためピンクが多いんです。知ってましたか?
それでは!