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【デザイナー初心者向け】折パンフレットの折り目のデザインには要注意!

折りパンフレットの折り目のデザインには要注意_アイキャッチ

今回は折パンフレットのデザインに挑戦する初心者デザイナーに向けて、折り目のデザインには十分注意してほしいと言う内容です。

折パンフレットのデザインにおいて、折加工を想定することは大変重要です。

この折加工を意識したデザインができていないと、実際に商品がお客様の手元に渡った時、クレームになる可能性も考えられます。

特にネット印刷を利用する場合は、印刷前に指摘されることもありませんので危険です。

営業がついてくれる印刷会社を利用する場合でも、エンドユーザ様と貴方の間では校了となっていても、印刷会社からの指摘でデザインの変更を余儀なくされ、その結果納期が遅れるといったトラブルが生じることも考えられます。

こうしたケースを防ぐべく、この記事では折パンフレットのデザインで注意すべきポイントを紹介します。

この記事を一読いただくと、クレームやトラブルなく仕事を完遂できるようになり、お客様からの信頼をより獲得できて、案件増加につながります。印刷会社からの信頼もUP間違いなしです!

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折り目には紙のひび割れが生じます!

以上の写真は、青でベタ印刷して機械にて二つ折りを施したものです。

折り目には印刷をしていても紙がひび割れたような白い線が現れます。(図の中央に縦に入った白い線)

これが、紙を折り加工すると発生するひび割れと呼ばれる現象です。

これを嫌うお客様はリアルにいらっしゃいます。

折り目にベタや絵柄があると、折り目部分のひび割れが目立ちます!

実物

実際にベタ印刷した物を折ってみました。ひび割れて白い部分が見える様子をご確認ください。

以下、今回の印刷の条件です。

サイズ開いたらA4サイズ 二つに折ったらA5サイズ
用紙コート紙とマットコート紙、90K・110K・135K
印刷折り目をまたぐようにベタ印刷(枚葉機によるオフセット印刷
加工二つ折り(折りの機械にて)

コート紙

二つ折りのひび割れ_コート紙

ベタで印刷しているのにもかかわらず、折り目には白いひび割れが確認できます。

紙の厚さ90K、110K、135Kのいずれの場合においても同様です。

もちろん紙の目は、折り目に対して並行に合わせています。
(紙の目に関する記事はコチラ

マットコート紙

二つ折りのひび割れ_マットコート紙

マットコート紙の場合でも、コート紙と同様の現象が確認できます。

巷では、

コート紙よりマットコート紙の方が割れにくい

なんてことも言われていますが、これを見る限り大差はありません。

マットコート紙でもコート紙と同じ程度はひび割れます。

折りパンフレットのデザインで注意すべきこと!

印刷屋からの目線で申しますと、折り目にはひび割れが発生しますので、折り目に柄を極力載せないことをお勧めします。

しかし、デザイン的にそうできないことはあるでしょう。

そういった時は、デザインを提示した時点でお客様に

「折り目がひび割れて白い線が見える仕上がりになる恐れがあります。」

と伝えておくといいと思います。

また、折り目に柄を載せる際は、薄い色にしておくといいと思います。ひび割れが目立ちにくいです。

折り目には濃い色の柄は極力載せない、載せるときはお客様にひび割れの可能性を伝えておく。

最後に

折パンフレットのデザインの際は折り目を想定してデザインすることが重要です。デザイン性も大事ですが、製造における注意も想定する必要があります。

僕達も折りパンフレットをデザインする際は、折り目にひび割れが目立つようなデザインをなるべく避けるようにしています。

皆さまには、デザインを提示するときにこの記事を思い出していただけたらと思います。

そして、デザイン+印刷の知識を身につけることでお客様から信頼されるデザイナーになって欲しいなと思います。

以上です。ではまた!

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